株式会社グレースハープ・インターナショナルで小型ハープのメンテナンスについてお伺いしました。ポイントを以下にまとめます。
1.汚れの除去について
ハープは湿度変化に弱いと聞き、水拭きは良くないのかと思っていましたが、乾拭きで汚れが落ちない場合は、水を湿らせて固く絞った布で拭き取っても問題ないそうです。さらに、それでも落ちない場合は、少量のハンドソープの泡をしみこませて固く絞った布で拭き、その後、固く絞った水拭きで汚れを落とすことができます。「固く絞った」と強調しましたが、木をひたひたに湿らせないようにご注意ください。
また、ハープ初心者が楽器に慣れるために音名シールを貼ることもあるかと思いますが、シールを剥がす時に塗装が剥がれたり、貼った部分だけが変色せず、色ムラが生じることがあるため注意が必要です。
2.レバーのトラブルについて
ハープを長期間使用するとレバーに不具合が発生することがあります。
レバーが硬くて動かしにくくなったり、逆にレバーが緩くなってしまったりした場合は、レバーの交換が必要になるケースがあります。その場合、まずは、グレースハープ・インターナショナルに相談してください。レバーを取り寄せて自分で交換する方もいらっしゃいますが、破損のリスクがありますので、未経験の方は問い合わせしてからがよいと思います。
また、レバーのドとファの音には赤と青の識別板が付いており、剥がれた場合には簡単に貼り直すことができます。
ちなみに、レバーハープのトラブルに「雑音」がありますが、いくつか考えられる原因の1つとして、レバーを固定しているネジが緩んでいる場合があります。その場合はネジを締め直すことで改善されますので、確認してみるとよいと思います。
自分で対処すると破損のリスクがありますので、上記に限らず、気になる点があれば、まずはグレースハープ・インターナショナルに相談してください。
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