小型ハープ選びのポイント

ハープの種類

株式会社グレースハープ・インターナショナルで小型ハープの選び方についてお伺いしました。ポイントを以下にまとめます。

グレースハープ・インターナショナルの小型ハープに関して

グレースアートンの楽器は工場で製造されており、個体差が少なく、品質の安定性が高いとされています。
ノンレバーハープについては、8弦のリリーハープ、12弦のベイビーハープ、15弦のパステルハープがあります。私が教室やサークル活動で、ベイビーハープを用いているのは、ある程度の曲を弾ける音域がありながらも、小さくて軽くて持ち運びしやすく、比較的安価で楽器初心者でも始めやすいのでは?と思ったからです。
今回、パステルハープ(15弦C4-C6 高さ約54cm/重さ1.5kg)はベイビーハープ(12弦F4-C6 高さ約50cm/重さ1.3kg)より少し大きいくらいですが、高音部が同じ音でもベイビーハープよりもきれいに鳴りやすいので、おすすめだという話がありました。以前、楽器初心者の方に「ドから始まらないとわかりにくい(最低音がFではなくCが良い)」というご意見をいただいたことがあり、楽器初心者の方には、パステルハープもご紹介したいと思いました。

弦の選び方

現在、ノンレバーハープはナイロン弦が使用されていますが、レバーハープについては、フレックスハープシリーズや沙羅ハープなどで、アクイラ弦とオリジナル弦のどちらかを選べるようになっています。
アクイラ弦とオリジナル弦の違いについてですが、切れやすさに優劣はないようです。アクイラ弦は細めで、長めの残響が特徴ですが、オリジナル弦は少し太めで、柔らかい音を生み出します。どちらの弦を選ぶかは、お好みによると思います。

ハープ本体の素材

私が所有している他社のレバーハープの支柱にひび割れが起きてしまったことがあり、個人的にハープの木の部分の違いが気になっていました。支柱や腕木部分を見ると合板になっているものと、一枚板のように見える楽器があるようです。ひび割れが起きたハープは合板になっていたので、その事がひび割れが起きやすくなる要因になるのかご意見を伺ってみました。すると、合板だから弱いというような事はなく、むしろ一枚板のハープの方が湿度変化の影響を受けやいので、取り扱いに注意が必要な様です。購入時にどちらの構造を選ぶか、迷いどころですが、合板の方が軽量化できるというメリットがあることも考慮するとよいかもしれません。
塗装の違いによる耐久性の違いについても、いつか質問してみたいと思いました。

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